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パリにおける仕事・日常生活の忘れな草


by vwpolopolopolo
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Selon Charlie

Selon Charlie_f0008225_5131829.jpg標題の映画を観ました。今年のカンヌ映画祭のコンペティション部門に出されていた映画の由で、しばらく道端でたまに広告を見かけていたので行ってみることにしました。監督は女性(女優でもある模様)のNicole GARCIAという人です。

感想は、何人かの日常生活を扱うということで、場面の切り替わりが早く、フランス語がよく分からない(ゆえにストーリーが追いきれない)、ゆえにつまらない、という感じでした。

何人かの日常を並行して追いかけて、時にそれが少し錯綜したりしなかったり、というスタイルは相当の語学レベルがなければ観賞が難しい印象です。そして何よりこのようなスタイルがまさにフランス映画の典型であると聞きます。

いずれまた書こうと思っていますが、先週「Fauteuils D'Orchestre」という映画がDVD発売されたということで、見逃していたものであったため喜んで購入して見てみたのですが、まさに今回の映画と同じスタイルでした。「登場人物が複数いてそれぞれの日常が並行して描かれ、ストーリーが追いきれないこともあって、正直つまらなかった。」と先週同室のフランス人同僚に話すと「それがまさにフランス映画の典型的スタイル。」と指摘していました。

「Charlie」とは誰かなと思って観ていると、出てくる子供の役なのですが、この役が映画の全てを物語るのかというとそうでもない、ここがまた良く分からず混乱を招きます。下記サイトで監督が説明していて、

"I really like this title. Charlie certainly isn't the central figure of the film, but he is the standard for the state of childhood that the characters bear within themselves. The children communicate sometimes more by looks than words. They try to capture in adults a certain truth.".(以上カンヌ映画祭の関連サイトから)

とあります。

また、粗筋は以下のとおりです。抽象的ですが、ストーリーがないといえばないので、このように書かざるを得ないのでしょう。

Une ville au bord de l'Atlantique, hors saison. Trois jours, sept personnages, sept vies en mouvement, en quête d'elles-mêmes, qui se croisent, se ratent, se frôlent, se percutent et qui en se quittant, ne seront plus jamais les mêmes
(以上同じくカンヌ映画祭の関連サイトから)

結論としては、映画の広告を見て、やたらとたくさん登場人物が出てきそうなものは、上述のフランス映画の典型的スタイルをとっている可能性が高いということで避けるのが無難、ということのようです。殺人事件があってその犯人は?とか、サスペンスとか、コメディとか、ある程度筋がはっきりしているものは少しくらい台詞を追えずとも問題がないと思います。
by vwpolopolopolo | 2006-09-10 22:30 | 日常生活