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パリにおける仕事・日常生活の忘れな草


by vwpolopolopolo
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20Minutesに標題の記事がありました。おとといのMetro新聞でも明日13時にラデファンスに集合、一斉に集まった人でキスをします、という内容でした。平和を願って・・・というような趣旨だった気がしますが、今日の記事は単に記録への挑戦という扱いです。

実に1188人が参加して、「顔のどこでも良いので一斉に」ということで新記録となったそうです。2008年のギネスブックに登録されるそうです。

「合図があって、思い切って(oser)決断して(franchir le pas)、ビズ・・」とありました。職場のすぐ近くなので覚えていたら行ったら楽しそうだったなと思っています。(完全に忘れていました。)
# by vwpolopolopolo | 2006-11-10 23:59 | 日常生活
昨日の続きです。

第3章 日本人にとっての天皇

・世界の君主国の数は26。人口の少ない順にスペイン、イギリス、タイ、日本。従い日本が最大の君主国。現存する君主国で共和制を経験していないのは日本のみ。イギリスですら、ピューリタン革命において、チャールズ1世を処刑しクロムウェルが共和制を宣言(すぐに王政復古)。

・スペインはスペイン内戦から40年(1970年代まで)共和制、その後王室(ブルボン家)が戻ってきた経緯あり。

・オランダはオランダ共和国として独立後、200年近く共和制。ウィーン会議時にベルギーを併合して新しい王国としてスタート。

・ベルギーは、上記のオランダに反乱を起こして、共和国として出発する筈が、同じく共和制の隣国フランスの影響を受ける可能性があることから、それを危惧したイギリス、オーストリア、ロシアから押し付けられた「押し付け王室」。

・タイは君主制であるが、王朝が変わってきている。国王は「仏教の守護者」であることから尊崇される(若い男性は、結婚までに軍隊に出ること、一定期間出家することが求められる)。

・イギリスは政教一致が建前となっている、しかし、信教の自由を保障するという体系。政教分離を言うのは共和制の場合のみ。

・日本の天皇の場合、姓を持たない唯一の君主(イギリス、タイでは王朝名が姓。)。欧州では女王が夫を迎えると「王朝が変わった」と看做される(女帝・女系賛成論で注意しなければならない点。)。

以下感想です。

中西氏は、国際政治学者というよりはご自身歴史学者と考えられているようで、短期的なタームでの国際関係における切った貼ったには興味がなく、公文書が出揃い歴史的に評価できるもののみを研究対象にされているようなので、氏が公文書を(曲解することなくとの条件付きですが)精査した上で、第2次大戦時及び戦後の謀略論を唱えられているとすれば、結構ショッキングな内容で、知らず知らず日本人としてのアイデンティティを忘れさせられていたとすれば今後よくよく意識しなければならないと思います。

今般安倍総理となって、憲法改正など日本としての独り立ちの動きは、安倍総理(又は日本国民)のみの思いつきでなく、米国も暗にOKを出していると想像され(でなければそのようなことを口にする総理就任を認めなかったでしょう。)、戦後60年でいよいよ日本が舵を切る時期が来ていると思います。

憲法改正の論点である、9条、天皇について、中西氏の記述は相当ラディカルだなとの印象を持ちました。例えば集団的自衛権の行使当然という論調ですが、どこまで議論が深められるかは紆余曲折があると思います。同様に天皇について、125代に渡って連綿と続いた制度が仮にもし終了するとすれば、それは先の敗戦時だったと思いますが、それを潜り抜け現に存続していることを完全に止める世論にまではならないだろうと想像します。あるとすれば皇室の在り方という議論と思います。
# by vwpolopolopolo | 2006-11-05 22:30 | 日常生活
標題の本を日本から取り寄せて読んでいます。著者は中西輝政氏。以前からこの人の「大英帝国衰亡史」などを読んで、面白く思っていた人です。

氏の5年前くらいの著書(題名は失念しました。)で、今の若者が日本を大切に考えたり、日本人であることに誇りを持つためには憲法を日本人自らの手で作り換えていかなければならない、その過程で日本のあるべき姿があぶり出され、日本に愛着が出てくるといった趣旨の主張がされていて、その通りだなと思った反面、あまり当時声高にそのようなことを主張する人がいなかったため実現可能性について疑問も持っていました。

今般安倍総理になって、中西氏が総理と近い関係にある人と聞いて、安倍総理が憲法改正を主張するのはこの中西氏の考え方に影響されているのだろうなと想像しています。個人的には憲法を自らの手でという考えには賛成です。

以下中西氏の指摘で記録しておきたい点を書き留めます。

第1章 歪められた自画像

・GHQによる日本弱体化の要諦は、日本人から歴史とアイデンティティを奪うこと。二度と米国の脅威とならないように、日本固有の神道、皇室、歴史教育を全面否定。諸外国では歴史という科目があるのに、日本では「歴史」を社会科((米国に歯向かわない)良き市民を育成する科目)として教育することとなった。

・「米国とは一戦交えたが、シベリア抑留などしたソ連よりはまし」との観念が日本人の中にあり、米ソ冷戦体制では、日本がどちらのサイドにつくかは既定路線であった。占領下GIが気前良くチョコやガムをくれたがそのような行為も米本国の指導によるものであった。

・憲法9条が平和を保ったという誤謬。9条と平和に関連性を見出せない。戦後60年の平和は米ソ冷戦下の核による均衡によるところが大きかった。話を日本に限定すれば、日米安保が平和を保った。9条があっても日米安保がなければ、共産・暴力革命が起こった可能性が高い。米国が日本の革命勢力、その背後にいた中ソを牽制したため、「安保騒動程度」で済んだ。

・戦後の民主化と平等化(農地改革など)は高度成長との因果関係はなし。平等化については社会主義の崩壊を見れば分かる。軍事支出を削ったことも高度成長の要因と指摘されるが、中国、韓国、台湾、ASEANの高度成長をする国々が軍事費を多く計上していることと整合が取れない。高度成長の理由は、国際的要因(西側に属し有利な輸出市場を持ったことによる)が大きい。また、「日本が駄目なのは国際化されていないから」との言説の中で、過去の日本的なものを否定する(日本的色彩を薄める)のは危険。

・GHQ(米国の中でも共産主義に傾いた面々が多数いた模様。)は戦後日本を社会主義の実験場とした(例として、農地解放、財閥解体)。その成功をもって米国革命につなげようと目論んでいたふしがあり。左派マスコミ・知識人、(革新)官僚にも一枚噛んだものがいた模様。

・近現代史は60年で変動。例としてナポレオン。ナポレオンの対ヨーロッパ戦争の後60年は、最大の悪玉と忌み嫌われた。それが普仏戦争でフランスはプロイセンに敗北し、イギリスにとってもドイツにとってもフランスは恐れるに足る相手でなくなり、ナポレオンの評価がタブーでなくなった(むしろその後ドイツの台頭に諸国の目が集まった。)。日本もバブル崩壊、少子化で旧連合国は日本を危険国と看做さなくなり、戦時の公文書が公表され始めた。そこには「日本人に戦前を全否定させる」ことを画策した形跡が伺える。中国共産党の公文書も公表されるようになれば、日本人の戦前を否定する歴史観は大きく変わろう。

・米国は、近時上記のような日本を弱体化させる戦略を転換して、日本にもう過去にケリをつけてほしいと思っている模様。米国の庇護の元から少しづつ離れ、例えば台頭する中国に日本独自で注文を付けるようになってほしい、それが米国の国益に叶う、と考えている模様。

第2章 あの戦争をどう見るべきか

・日露戦争が大東亜戦争の原因というのは誤り。40年近い開きがある。また、その40年間には大正デモクラシーがあり、軍縮を進めた時代で、軍人が蔑視されていた時代であり、断絶あり。

・最大の国難は中国問題。コミンテルンは中国への革命の輸出を画策。中国に利権を持つ帝国主義勢力に打撃を与えることを意図。

・中国での北伐勢力を牽制する列強からの同盟申し入れに、幣原外相は乗らず弱腰外交へ。これを訝ったイギリスが北伐勢力の目を反日にそらすように企図。

・近時公表の米国の公文書で、ハルノートの起草者はコミンテルンのエージェントと化した人物が関与したことが明らかとなっている。これはソ連はドイツと日本との2正面交戦を避けて、日米開戦を望んでいたため。日本では尾崎秀美が近衛内閣で暗躍。

・日独伊3国同盟の松岡外交は問題ありとの評価がされる一方で、戦後、実際は不作為であった幣原外交が模範とされているが、再考の余地がある。

・中国との関係は聖徳太子が言った「対等」に尽きる。仏教というインド発の当時の国際スタンダードの枠組の中で(双方の土俵と離れて)、中国と対話しようとした。今後は、中国では全く念頭に置かれていない「アジア主義」などに拘泥せず、国際ルールの中に日中関係を置いて、双方ドライに主張しあうべき。

長くなってしまったため、残りをまたメモって明日以降に思うことなど書きたいと思います。
# by vwpolopolopolo | 2006-11-04 22:30 | 日常生活
朝の地下鉄で目の前で小説を読んでいる若い女の子がいて、結構大判で分厚くて重そうなのに熱心に読んでいました。

嫌でも本の表紙・裏表紙が目に入ってきて、でも折角なので、ペンを出してこっそり持っていた新聞にメモりました。

題名「Mes amis mes amours」、作者は「Marc Levy」なるロンドン在住のフランス人作家で、彼の第6作目の小説である、などと書いてありました。

今検索してみると、日本語のものではヒットしないのでまだ紹介されていないのかもしれませんが、欧米では随分当たっている作家のようです。

以下はサイトから貼り付けたものです。
【A warm and humourous tale of fatherhood, friendship and love that unfolds in the heart of London’s Frog Alley

When Mathias moves from Paris to South Kensington to join his best friend, Antoine, they decide to establish a new household for their kids by moving in together. They set themselves two ground rules: they will never call on babysitters, nor will they ever bring any girlfriends home. However, the reality of life "à quatre" is not always as straightforward as it could be…

It seemed like the perfect solution for two single fathers in their thirties. They would take turns looking after the children, divide household chores and keep each other company on lonely Sunday evernings. But such an intimate living arrangement quickly becomes strained, particularly when Mathias takes more than a passing interest in Audrey, a beautiful and ambitious young reporter who wanders into his bookshop one day…

As Antoine and Matthias juggle parental obligations, romantic intrigues and differences of opinion, we are drawn into the colorful world of Bute Street and the intertwining destinies of its locals…With its disarming cast of characters, and set against London at its most engaging, this tender and light-hearted novel is yet another triumph from France’s bestselling fiction author.

Praise for London, Mon Amour:

"This novel is sparkling, generous, and delicately bittersweet" -- Le Quotidien

"A male Bridget Jones" -- Elle Magazine

"400 pages of twists and turns, of feel good factor and touching moments of everyday life. A must-read for the beach. " -- Le Soir

Marc Levy has been France’s bestselling novelist for the past five years (source IPSOS). Published around the world (in 38 languages), he is an international phenomenon. In Germany, for example, all of his novels have reached the bestseller lists and his total German sales exceed 1.5 million copies. In Italy, Finding You (published in February 2006) reached number 4 on the bestseller list. DreamWorks’ production of If Only It Were True, directed by Mark Waters and starring Reese Witherspoon and Mark Ruffalo, opened number 1 at the US box-office in September 2005 (under the title Just Like Heaven). It has since been released around the world. Marc Levy lives in London (on the fringe of Frog Alley).

Number of pages: 415 pages
Publication in France: July 2006】

機会があれば読めればと思っています。

さて、フランス語の研修で出た話です。男女の役割分担等の話の延長で、デンマーク人クラスメートが、「デンマークでいままで信号機の中に描かれていたのは男性だった。赤では男性が立ち止まっていて、青になると歩く姿が出てくるものであった。これが今女性のシルエットになってきている。男女の区別をなくすことに重点を置くなら、米国(ニューヨーク)式に「Walk」「Dont walk」が良いのかもしれない。」

と話していました。日本でもシルエットは男性だったような気がしますが、あれを女性のものに変えるというようなことはおよそ考えたこともありませんでした。いかにもヨーロッパ北部らしい動きだと思います。
# by vwpolopolopolo | 2006-11-03 22:30 | 職場文化

子供の遊び

フランス語の研修で、子供の遊びについて習ったことです。

まず凧ですが、フランス語では「un cerf-volant」ということで、「flying deer(空飛ぶ鹿)」、フィンランド人クラスメートによれば、フィンランドでは「ひらひら飛ぶ紙」という言葉になるそうです。英語ならkiteです。

フランスの子供の遊び:
・「jouer a cache-cache」はかくれんぼ。
・「jouer au loup」おそらく鬼ごっこのようなものでしょうか(辞書では鬼ごっこは別の表現が出てきますが・・)loupは狼。)
・「faire une ronde」手をつないで輪になって回る遊びといったものでしょうか
・「marcher a cloche-pied」片足で、けんけんで歩く
・「jouer a la marelle」石蹴り

まあだいたいこんなものでしょう、と先生は挙げていましたが、日本の子供なら創意工夫してもっと色々やって遊んでいると思います。フランスの子供は遊びの種類が少ないのでしょうか。

また、中等教育(中学)は、le collegeですが、米国人クラスーメートによれば、最近米国では「Junior-high school」とは言わずに、「middle school」と言うようになっているとのことでした。

昨晩のルーブル学校は、お題が、「Le rayonnement du modele grec (Ve siecle - Ier siecle av.J.-C.)」でした。教科書で出てくるような、「Dieu du Cap Artemision」や、サモトラケのニケ、ミロのヴィーナスなどについて解説が加えられていました。
# by vwpolopolopolo | 2006-10-27 23:00 | フランス語