パリにおける仕事・日常生活の忘れな草


by vwpolopolopolo
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貰いタバコは美味い?

職場のビルを出たところは少し広場になっていて、夏場は日が長いため、そこでよく子供がサッカーをしています。

今日そこを通りかかると、サッカーに興じていた集団の中のかなり背の高い子(高校生くらいに見えるが中学生くらいかも)が、私に「ムッシュー、タバコを持っていたら頂けませんか?」と尋ねてきました。

私はタバコは吸わないため、「ノン、ノン」と言うと、「ああ」という感じで行ってしまいました。

今日初めてこのようなことを言われる当事者となったのですが、考えてみると、街中でよく「タバコを頂けませんか?」と普通の身なりの人が、通りがかりの誰かに頼んでいるのを見かけます。若い女性が、見ず知らずの男性に「頂戴」と言って、その男性も普通にポケットをごそごそやってあげているのを見ることがあります。

まず喫煙者かどうか分からないにも関わらず、「頂戴」というのは面白いなと思いました。現に喫煙している人に頼むのが普通でしょう。日本であれば「頂戴」というのは知合いに言うのが普通であって、通りがかりの人にタバコを無心することはまずないと思います。通りがかりの人に頼むのは「火を貸して」というくらいでしょう。

日本であれば、火くらいのやりとりは、喫煙者の連帯感を確認する(?)作業として認知されているかもしれませんが、フランスはその上を行って、見ず知らずの間でタバコそのものをやりとりすることで喫煙者の一体感を確認しているのでしょうか?それとも「貰いタバコは美味い」という話を一般に聞きますが、フランスの一部の喫煙者は相手を構わずその快楽を追求しているということでしょうか?

いずれにしても違和感を感じる光景ではあります。

【2年勤務すると、母国へ一時帰国をする権利が発生する制度となっており、7月中旬まで日本に帰国します。その間更新できませんが、パリに戻った後(7月中旬以降)またよろしくお願いいたします。】
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by vwpolopolopolo | 2006-06-29 21:30 | 日常生活

Condie contre Hillary

標題の記事が今朝のMetro新聞にあり興味深かったので以下要約します。「Condoleezza Rice. La puissance et la grâce.」という本を書いたJoël Michelという人が、ライス国務長官が米国大統領になるための分析をした、とあります。

Q 時期共和党の大統領候補と成り得るか?

・ハーバードのヘッドにでもビジネスでもやっていけるのは確かだし、同様に、権力の座に飽きているようでもなく、また8年間権力行使するであろうし、彼女の野心はいつも成功という形で結実した。
・不足しているのは政治的経験、選挙の洗礼を受けていないこと、ブッシュと緊密に結びついていると考えられていることを如何に断ち切るか、という点。

Q 女性であること、アフリカンであること、独身であることはハンディか切り札(un atout)か?

・両方であろう。統計によれば、米国人は女性を選出する準備は出来ているというし、ライスは、白人女性と同じ伝統的価値を共有しており、白人女性に恐怖感を与えないという稀なアフリカンであるという点が最高のアドバンテージ。
・大きなハンディは、ファーストレディとしてホワイトハウス(la Maison-Blanche)に入る際に、配偶者たる王子が必要であるところ、彼女にはそれがない点。

Q アフリカンコミュニティーは彼女を支持するか?

・政策に一貫性があることで受容されてきたが、ライスが純粋に個人主義で、アフリカンのスポークスマン(un porte-parole)となることを拒絶している点に恐怖感を抱く者がいる。ライスは、都市の巨大貧民窟のリーダーとなることを引き受けるつもりはない。
・アフリカンの新興ブルジョワは、ライスが普通にアフリカンの意図を具現化することを切望してきた。
・アフリカンは通常民主党に投票する。クリントンは「最初のアフリカン大統領」と言っても良かったくらい。ブッシュはアフリカンの声を長らく反映していない。

Q ヒラリークリントンよりチャンスがあると言えるか?

・ライスが結果を引き取らなければならない8年間の権力行使に対して、変化を求める動きは想定されるため、その場合はヒラリー優位となる。
・しかしヒラリーも党内反対派を分化してしまっている。共和党がしっかり支持をすればライスにもチャンスは出てくる。


日本でも「コンディー対ヒラリー」という切り口で議論されているか分かりませんが、フランスでのロワイヤル女史が次期大統領候補に挙がるのと時を同じくして、このような記事が出始めたことは興味深いと思います。記事はライスの肩を持っていますが、私個人の印象としては、米国は、8年で政権交代というのが何となくのサイクルになっていると思われ、次期大統領選では民主党有利と思われます。そこから先ヒラリー大統領となるのかどうか、党内力学は良く分からないため、予想が出来ません。

【以下引用した記事をそのまま貼り付けています。Metro Mercredi 28 Juin 2006: 04

"Condie contre Hillary"

Joël Michel, auteur de Condoleezza Rice. La puissance et la grâce *, analyse les chances et les handicaps de la secrétaire d'Etat américaine dans la course à la présidence.

*Condoleezza Rice pourrait-elle être candidate républicaine à la présidence ? Y a-t-elle songé ?

** Dans le contexte actuel, l'idée de sa candidature vient si naturellement à l'esprit que beaucoup y ont pensé pour elle et que de nombreux sites Web se consacrent à la populariser. Elle-même dément pourtant, et prétend qu'elle se consacre entièrement à sa tâche immédiate, qui est assez pesante. Il est certain qu'elle est capable de faire une autre carrière, soit - on le lui offre déjà - à la tête d'une grande université comme Harvard, soit dans les affaires. Il est certain également qu'elle ne semble pas se lasser du pouvoir qu'elle aura exercé huit ans et que son ambition a toujours été couronnée de succès. Inversement, elle manque d'expérience en politique intérieure et n'a jamais été élue ; et comment pourrait-elle incarner une rupture que le pays pourrait souhaiter alors qu'elle est intimement liée à Bush ? Il faudrait d'abord être désignée candidate par le Parti républicain, ce qui n'est pas une mince affaire face à la droite chrétienne. L'argument massue de ses chauds partisans est que, face à une éventuelle candidature de Hillary Clinton, elle serait le dernier rempart.

*Etre femme, noire, célibataire constituerait-il un handicap ou un atout ?

** Les deux bien sûr, mais pas dans la même proportion. Selon les sondages, les Américains se disent prêts à élire une femme - d'ailleurs il pourrait bien y avoir deux candidates - et les plus réticents, les plus conservateurs, sont justement dans son propre camp. CR a le grand avantage d'être une des rares responsables noirs qui ne ferait pas peur à une Amérique blanche, dont elle partage les valeurs traditionnelles. Cette dernière pourrait s'offrir le luxe de se reconnaître en elle et d'avoir l'impression de faire preuve d'ouverture d'esprit en même temps. Le plus grand handicap serait peut-être que, faute de First lady à la Maison-Blanche, il faudrait un prince consort et qu'elle n'en a pas. Ses partisans travaillent à prouver qu'elle vaut "deux en un".

*La communauté noire la soutiendrait-elle ?

** La communauté noire acceptons le terme car elle est effectivement homogène sur le plan politique est fière d'elle et gênée de son succès, car elle est purement individualiste et se refuse à être porte-parole ou même modèle d'un groupe. Elle est à l'opposé de ce que pensent ou revendiquent les leaders des grands ghettos urbains. Mais toute une nouvelle bourgeoisie noire, depuis pas mal d'années, aspire à une "normalité" qu'elle incarne bien. Alors que les Noirs votent toujours massivement démocrate - Bill Clinton a été décrit comme "le premier président noir" -, George Bush est le président qui a recueilli le moins de voix noires depuis longtemps. Le vote noir n'est plus un tel enjeu dans une Amérique en grande transformation, où il importe plus de séduire les gros bataillons d'électeurs hispaniques.

*Aurait-elle plus de chances que Hillary Clinton ?

** Il faudrait d'abord que chacune s'impose contre d'autres candidats dans son propre parti ! Ensuite, ces deux femmes très remarquables ont d'extraordinaires atouts pour faire une campagne dont tout dépendra finalement. Le désir de changement dans le pays favorise Hillary Clinton après huit ans d'un pouvoir dont Condoleezza Rice devra assumer le bilan. Mais Hillary Clinton polarise les oppositions et même des haines à peine imaginables : on l'enfermera dans une stature partisane. La chance de Condoleezza Rice, si son parti la laisser recentrer son discours, est d'offrir quand même plus la figure d'un possible consensus.】
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by vwpolopolopolo | 2006-06-28 21:55 | 日常生活

Marie Antoinette

f0008225_22545841.jpg今週は特別ですが、今日も映画で、標題のものを観ました。いつも観るUGCではなくMK2の方でしたが、こちらの方が10サンチーム高く、5.30ユーロです。しかしソファが座りやすかったと思います。

ぱっと見ると、こてこてのフランス映画かと思いきや、米国のものです。従い、役者も米国人で、台詞も全て英語となります。さすがにルイ16世までが英語を話しているのは違和感がありましたが、豪華なセット(ベルサイユ宮殿のもの等)や宮廷での放蕩にフォーカスして、あまり毒々しい英語が前面に出ないように、台詞回しは米国映画にしては随分抑え目であったと思います。

ストーリーは今更ですが、革命前夜で民衆の不満がくすぶりつつあるにも関わらず、(英国を抑えるために)米国の独立戦争に仏軍を派遣する等、廷臣に踊らされて?ルイ16世が甘甘の判断をするところなど政治的描写もありますが、基本はマリーアントワネットとその取り巻きが放蕩の限りを尽くすという内容でした。主人公がオーストリアからお嫁入りする際の初々しさ、結婚当初世継ぎがなかなか生まれない(?)悩み、宮廷生活になかなか慣れないことなど、どこかの国とオーバーラップしているかのようです。(映画の公式サイト)

【記録のため、粗筋を以下サイト(http://www.allocine.fr)からコピーしています。
Evocation de la vie de la reine d'origine autrichienne, épouse mal-aimée de Louis XVI, guillotinée en 1793.
Au sortir de l'adolescence, une jeune fille découvre un monde hostile et codifié, un univers frivole où chacun observe et juge l'autre sans aménité.
Mariée à un homme maladroit qui la délaisse, elle est rapidement lassée par les devoirs de représentation qu'on lui impose.
Elle s'évade dans l'ivresse de la fête et les plaisirs des sens pour réinventer un monde à elle.
Y a-t-il un prix à payer à chercher le bonheur que certains vous refusent ?】

すぐ隣にフランス人のカップルが観ていましたが、豪奢さやフランスの慣習などを描くシーンではくすくす笑っていましたが(多分「米国人がフランスを誇張しているなあ」という笑いでしょう)、「ふ~む」と唸るような時もありました。少し納得がいかない描写もあったのかもしれません。

私が特に違和感を持ったのは、マリーアントワネットが、ルイ16世から「プチトリアノン」という離れをベルサイユ宮殿の側に与えられて、そこで動物と戯れたり、農作業らしきことに従事したりするシーンがあるのですが、映画での描かれ方は、貴族であるにもかかわらず自然を愛し、地道な農作業に理解を示す素敵な女性という風でした。しかしおそらくですが、このような農作業の真似事等は、当時の貴族が音楽鑑賞やオペラ鑑賞と同様、面白がって趣味としてやっていたことで、農民の気持ちを理解してといったものとは程遠いものだったと思います。この部分の描かれ方は、少し無理があるのではないかと思いました。
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by vwpolopolopolo | 2006-06-25 18:30
f0008225_23384679.jpg標題の映画を観ました。街中の広告で観ようとめぼしをつけていたもの(BACについてのもの)が何故かなく、時間に合うのがこれであったためです。内容はフランスらしいというかラテンというか、大らかなものであったと思います。また、演者たちが突然歌いだすというミュージカル形式でもあり、この手の演出は外国のテレビドラマではたまに観たことがありましたが、映画では初めてでした。実験的というよりも、やや使い古された手法のような気がしました。フランス語の勉強にはなりますが、お勧めというほどでもなさそうです。(と無責任に言ってしまって、以前見た「CAMPING」という映画(4月30日に言及。)について、「つまらなかった」と2部屋隣室のフランス人同僚に話した際に、彼は「いやあの映画は大当たりですごい観客動員したと聞いているけど」と言われたことがあり、フランス人の感じる面白さと私の感覚は大きく異なっていることをお断りしなければいけないと思います。)(映画の専用サイト)

【記録用に上記サイトからの粗筋は以下のとおりです。
Personne n'est à l'abri d'un coup de soleil, d'un coup d'amour, d'un coup de je t'aime. Surtout pas Laurent le jour où il croise la route d'Elodie. Lui qui menait jusque là une vie plutôt tranquille va découvrir que pour le plaisir, on peut aussi tout foutre en l'air et faire souffrir... En particulier Camille, celle qu' il aime et François, son meilleur ami. Une comédie enchantée sur l'amour, le sexe et l'amitié où, tout doucement, chacun va apprendre à dire je t'aime.】

なお、宣伝の中に書いてある、「Du boulot」は、仕事、勉強の意味、「Un CDD」とは、「un contrat à durée déterminée」のことです。

次に、何回か同室フランス人同僚と話した「同姓の婚姻、養子制度」について、昨日のメトロ新聞に記事があったので、以下要約しておきます。今日ゲイプライドという毎年パリで行われるゲイの権利獲得のためのイベントがあるということで記事になったものと思われます。

事実関係として、現在ヨーロッパでは、①Mariage civil(市民権としての結婚)、②Contrat d'union(カップルとなる契約)、③Reconnaissance legale du couple(カップルの法的承認)の3つの状態があり、③~①の順で権利化の度合いが強いということとなります。

①には、イギリス、オランダ、ベルギー、スペイン
②には、フランス、ドイツ、スイス、チェコ、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド
③には、ポルトガル、クロアチア、ハンガリー

が含まれ、そして、養子制度が認められているのは、①の国々全てと、②のスウェーデンとなっている由です。

今般、社会党(左派)が初めて、大統領選での公約として、「婚姻と養子の権利を同姓のカップルに開放する」と示し、大統領候補となりつつあるロワイヤル女史も「l'egalite des droits」の名の下に、今後自発的に本政策に取り組むと主張していること、一方右派のUMPは、「父親と母親で構成される家族に子供が生まれる権利を保護すべき」として反対していること、UMPの次期大統領選最右翼サルコジ内相は、この点について依然明確な態度を表明していないこと(しかし近時テニスのアメリ・モーレスモ選手とその同性のパートナーと一緒に夕食を摂ったこと)が報じられていました。

私自身、本件について確たる考えがあるわけではないのですが、今後議論の進捗を見守りたいと思っています。
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by vwpolopolopolo | 2006-06-24 18:50 | 日常生活

聖霊降臨祭の翌月曜日

今日出勤しようとしたら、いつもより電車が混んでいませんでした。しかし出勤風のサラリーマン姿の人も少なからず見受けられます。

そういえばと思い出しました。昨日偶然、知合いの日本人から「明日は休日かもしれない」と聞いていました。その人のところ(駐在事務所)は休みに「する予定」ということでした(詳細は以下)。でもまさか私の職場は関係なかろうと高をくくって、深く詰めることなく聞き流していました。というのも先週末、職場で誰もそんなことを話題にもしていなかったからです。

しかし、職場のビルに入ろうとすると、警備の人に呼び止められました。「今日は原則休館ですが、入館しますか?」と言われ、「げ!やはりそうだったんだ・・今日は休みか・・」と初めて気付きました。

結局折角来たんだからと、午前中だけ仕事をして帰ることにしました。私のフロアには私のように間違って出勤している人などいません。

今調べてみると、2005年から、聖霊降臨祭の翌月曜日(移動祝祭日で今年の場合が今日)は祝日ではなくなった由です。これは2003年の酷暑時に多数の高齢者等の方が亡くなられ、高齢者等支援の財源を確保するために、雇用主負担の社会保険制度を作り、その負担増の見合いで一日ただの労働日を増やすことを認め、この日を「原則」として勤務日としたもののようです。この法令は引き続き有効であるため、昨年同様今日は法的に祝日ではなかったということになるようです。

しかし、そのように決めても(今まで休みであったという)既得権益の関係で労働組合等との混乱を避けるため、組織によっては最初から休みにしたり、何らかの調整を加えたりということを去年はしていたようです。(それで上記の日本人駐在事務所は今年も最初から休日にしていたということとなります。)

しかし何と紛らわしいことでしょう・・国が休日ではない、と決めているのに、組織によって休んだり休まなかったりだなんて。去年はこれについて混乱があったかどうかも知りませんでした(記憶にもありません)。職場の内部で今日を休みとすることが周知されるメールが回っていたのかどうか・・少なくとも記憶にはないのですが、誰も間違って出勤していないことからすると何らかの周知があったとしか思えません。私の見落としでしょう。同室の同僚が先週休暇中だったというのも痛かったです。

休日に間違って出勤、なんてまるでサザエさんか何かの漫画みたいな話ですが、とうとうやってしまいました。アンテナに引っかかって少しでも疑義のある事柄はしっかり調べる、これを怠ってはいけないということを痛感しました。
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by vwpolopolopolo | 2006-06-05 22:30 | 日常生活