パリにおける仕事・日常生活の忘れな草


by vwpolopolopolo
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LES BRONZES 3

f0008225_5201228.jpg標題のフランス映画を観に行きました。ブロンズというのは「日焼け」という意味です。オデオンの午前の部、5.20ユーロという安さはやめられません。

なぜ観にいったかというと、職場の2部屋隣のフランス人同僚2人が、これを観たと話していたからでした。一方は「あまり面白くない」、もう一方は「最高に面白かった」と評価が分かれていて、さて自分はどうかな?と思い観に行った次第です。

「3」とあるとおり、シリーズ化されているコメディで、1978年が最初の映画化だったようです。役者も変わらず出ているようで、また、ストーリーはだいたい同じで、フランス人が南のリゾートへバカンスに行ってドタバタやるというものです(第2作目はどうやらスキーに行ったようです。)。副題には、「変わらず、最悪!」とあります。(出演者の顔が出ているサイト)

フランス語が完全ではないため、周りのフランス人がなぜ笑っているのか分からず残念なことも多かったのですが、「だいたいこんなことを言っているのではないか?」というのは察しがつきました。映像の助けも大きいです。

感想は・・馬鹿馬鹿しい内容ではあるため、映画から何か教訓を導けるようなものではなかったですが、フランス人のおおらかさが感じられる内容ではありました。まだ外は寒いので常夏という感じの映像が季節外れで良かったというのもあります。
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by vwpolopolopolo | 2006-02-26 21:30 | 日常生活

La Collection PHILLIPS a Paris

前から気になっていた、標題の展示を観にいってきました。リュクサンブール美術館での企画展で、普段はワシントンDCでしか観られないものです。昨年11月30日から始まって3月26日までの期間限定です(入場料10ユーロ)。人気があるようで、一度この前を通りかかって行列しているので諦めたのですが、今日は意地でも観てやると腹をくくってならびました。

今日の開館は11時の筈ですが、12時過ぎに行ってみると前見た時より長蛇の列です。結局おそらく0度くらいの寒い中、1時間待ってやっと入館できました。しかし、ならび甲斐のある内容だったと思います。一番の売りはルノワールの「舟遊びをする人たちの昼食」ですが、これが何としても観たいものでした。
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パリの郊外にChatouという町があり、そこにある「メゾン・フルネーズ」というレストランでの食事風景が描かれたもののようです。以前そこを訪れたことがあり、「舟遊びをする人たちの昼食」の複製があったのですが、アメリカにあるのでは本物を観ることは出来ないな・・と思っていました。セーヌ川沿いにある小さな船着場のようなところで、レストラン以外には今はひとけのない場所でしたが、ここで週末人が集まってわいわいがやがややっていたんだなと思うと何とも微笑ましかった記憶があります。

その後は遅い昼食をとるべく、サンシュルピス教会近くの(ガイドブックにも載っていますが)「Au Bon Saint-Pourcain」(10bis, rue Serbandoni 75006)に飛び込みでしたが初めて行ってみました。「Magre de Canard」(鴨)が「Plat du Jour」(今日のお勧め)ということで試してみましたが、なかなか美味しかったと思います。値段は20ユーロですから少し高めですが、場所代なんでしょう。最初に店の名前にもなっているサン・プルサンの白ワインが一杯サービスされます。出がけに、カルロス・ゴーン似の顔のやたらと濃い人懐っこそうなご主人が、「さようなら」、給仕のお姉さんが「美味しかった?」と日本語で言ってくれました。
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by vwpolopolopolo | 2006-02-25 22:00 | 日常生活
以前OVNIという日本人向け新聞に載っていて、目を付けていた洋菓子屋に行きました。2005年パリマカロンコンクール最優秀に輝いたという店です。

「Arnaud Larher」(アルノー・ラルエールというパティシェの店)で、住所が「53 rue Caulaincourt 18e」となります。(日月は休みの模様。)

店の外壁がオレンジ色で、その店だけパッと明るくなっていてセンスが感じられます。後から後からお客さんが入ってきていました。

マカロンをいくつか食べてみましたが、味も良くコストパフォーマンスも有名店に比べて格段に良かったです。パッションフルーツが外側で中がチョコレートというのが気に入りました。ピエール・エルメがパッション・フルーツを使ったものを出していますが、それに負けず劣らずの味です。

ミルフィーユ(3.80ユーロ)も試しましたが、これもピエール・エルメを意識している印象を持ちました。もちろん美味しく、ピエール・エルメのものが5ユーロするのに比べれば得した気分になれます。ピエール・エルメは昨今高くなり過ぎて、一部の美食家しか相手にしていないような印象を持ちますが、こちらは良心的かと思います。今後変にブランド化して高くなったりしないことを願うばかりです。

その後、サン・ジェルマン・アン・レーの近くポール・マルリー(Port Marly)に行ってみました。昨日も書いたデュマが、「モンテクリスト城」という名前で自分の屋敷を作っていたという話で、見にいきましたが、なぜか今日は休館で日曜開館(冬季)のようです。少し離れたところからちらっと見ることが出来ただけで残念でした。

もうひとつここで、シスレーが書いた「ポール・マルリーの洪水」のモチーフを見ることが出来ました。
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このブラッスリーの建物とセーヌ河が氾濫(1876年)して浸水している様子を書いたものです。オルセー美術館に所蔵されているそうですが、それと認識して観たことがないため、今度確認しようと思っています。
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by vwpolopolopolo | 2006-02-18 22:15 | 日常生活

トリノオリンピック

トリノオリンピックが始まっています。

長野オリンピックの際初めてモーグルという競技があるのを知って(上村効果ですね。)、ソルトレークを経て、今回どうなるかと楽しみにしていました。

しかしやはりというか、何というか、こちらのテレビ放送では日本人が競技をしているところは出てきません。(アテネオリンピックの際も日本の柔道など見たかったのですが、フランス人ばかりにフォーカスされていました。)日本の放送局が放送すれば日本人にフォーカスするわけで仕方ないのですが、結局見られず仕舞いでした。

ついでに書いておきますと、モーグルの予選をやるという15時頃、決勝をやるという19時頃、ともに通常のチャネルではモーグルはやっていませんでした。15時にチャンネルを回していた際には、オリンピックをやっているのはスポーツチャンネル1つだけ(しかもモーグルではありません。)で、あとスポーツでは「Gaz de France」杯というテニスの試合が同じ時間にあったようでそちらがライブで大々的にやられていました。夕方のニュースで少しモーグルが流れていましたが、当然フランス人のみが少し映った程度です。(しかしこのフランス人の滑りを少し見たのですが、最近のエアというのは1回転宙返りしてしまうようで、隔世の感があります。長野のを見た際には誰もそんなことしていませんでした。)

せっかくのオリンピックなのに、日本ならどこかのチャネルほぼぶち抜きでやっていると思うのですが、フランスは関係ない昔の映画やドラマなど目白押しで、がっかりです。スポーツチャンネルも系列を勘案してもいくつかあるわけですから、手分けしてオリンピック競技全てを放送するくらいの気概がほしいですが、ラグビーやサッカーなど「なぜ今?」というようなものばかりやっていました。

ところで、今検索すると、「上村5位」と出ていて、メダル獲得とはならなかったようですが、結果はともあれきっとすごい滑りだったんだろうなと想像しています。
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by vwpolopolopolo | 2006-02-11 23:30 | 日常生活
今日の昼のフランス語研修で習ったことを少し。

先ごろ、デンマーク等でイスラム教を茶化した漫画があるということで、怒ったイスラム教徒がアラブのデンマーク等の大使館を攻撃するという事件がありましたが、フランスの新聞等でもこの事件をフランス流に戯画化しているということで、冒頭、先生が紹介してくれました。Charlie Hebdoという新聞のような形態の週刊誌です。

'Touche Pas a Mon Mahomet'(私のマホメットに触れないで)と書いて、ムスリムの人達がマホメットを抱きかかえているような絵です。これには背景があって、フランスには、'Touche Pas a Mon Pote'(poteは仲間の意味)という名前の移民を守るための反人種差別団体があるそうです。それをもじっての漫画ということで、フランス流に味付けがしてあるということです。('Touche pas a mon pote'のHP)(ところで今、何気なくこのHPを見ましたら、2月7日付けで声明を出していて、戯画化するのは良くないと、このCharlie Hebdoの発刊を非難する旨のことが書いてありました。びっくりしました。)

次にdevise(金言、スローガン、モットー)の話になりました。'Le client est roi.'(お客様は王様)というのが「一応」フランスにもあるそうです。とても本気で言っているように思えませんが・・また、'Liberte, Egalite, Fraternite'(自由、平等、博愛)もフランスのスローガンですが、昨今色褪せてきているかな・・というのが先生の感想でした。

'Fluctuat nec mergitur.'(決して沈まず浮いている)というのも紹介されました。これは、ラテン語でしょうか、沈まない船がイメージされますが、意味するところは「パリ」なのだそうです。フランスなりパリなりが一番という大変ポジティブな標語で、フランス人の思いを垣間見た気がしました。

'Rentrer avec tes pieds (RATP)'(あなたの足で帰宅しなさい)というのも紹介されました。RATPはパリの公共交通機関の総称ですが、ストや遅延などの場合、自力で家に辿り着いてください、ということでしょうか。冗談が過ぎます。

最後に、フランス人は蛙を食べるということで、「フロッグ」と揶揄されることが多いですが、この蛙はどこに売っているのか、確かめたことがなかったのですが、先生によれば、生で売っているのは見たことがなく、冷凍食品専門店(パリにはピカールというチェーン店があります)で扱われることが多いということでした。

みんな蛙を食べているのかというとそうでもないようで、同室のフランス人同僚は「蛙なんて口にしたこともない」と言っていました。
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by vwpolopolopolo | 2006-02-09 22:15 | フランス語

「国家の品格」再考

昨日は、風邪が悪化したため、職場を少し早引けしてアメリカンホスピタルというところに行きました。ここには大変有難いことに日本人医師がいらっしゃって、いつも適切に処置していただいています。パリに来てすぐの頃、今回と同じような風邪にかかり、職場に紹介してもらったフランス人医師に診てもらったところ、抗生物質を一切処置してくれず、いつまでたっても治らないので、この日本人医師のところに駆け込みました。ちなみにフランス人医師が処方したのは「熱さまし」だったのですが、「咳が止まらない」と言っているのに杜撰な処方箋を書いていたわけです。「熱さまし」と分かったのはこの日本人医師の方に教えてもらったからです。当然ですが、日本人医師の方に診てもらった後は咳はぴったり治りました。

昨晩から薬を飲んでいますので、少し楽になりましたが、今日はおとなしくしていようと、日本から送ってもらった「国家の品格」(藤原正彦)という本を読んでいました。日本で良く売れいてる模様の本です。

日本は「情緒と形の文明」を持つ稀有な民族で、欧米流の合理性・ロジックのみの論理に毒されるべきではない。合理性だけでは人間生活の周辺部分はすくいきれないが、日本人は長らく「もののあわれ」等を解しつつ武士道精神(弱い立場の人を思いやる惻隠の情というそうです)で以って対処してきた。市場主義の蔓延の中では一見無駄に見える(?)文学・数学等をきちんとベースに学ばなければ、今後、国としての底力は維持できない。世界が欧米的合理主義に傾いていく中、欧米のような「普通の国」となるべきでなく、(誤解を恐れず言えば)「異常な国」になるべきである・・・

内容はこのようなものだったかと思います。藤原氏が数学者であるため、やや自然科学信仰が前面に出ているとも思いましたが、参考にすべき点は多くあったと思います。

日本の平安文学が同時代の世界を見渡しても稀有であり、もっと日本について知悉しなければならないというのは全くその通りで、このあたりの勉強が抜けている気がする昨今、耳の痛い話でした。

武士道精神云々も日本人にとってはすんなり受け入れられます。

ただ「異常な国」というのには少し抵抗がありました。現状追認をすべきという気は毛頭ないのですが、例えば数年前ダボス会議で石原都知事が「米国に対してNOと言うべき」とぶち上げたことがあったそうですが、マスコミ含め他国から誰も相手にされなかったそうです。藤原氏は「たかが経済のためにグローバリゼーションを甘受して、日本の国民性が損なわれてはいけない」と指摘されていますが、世界でこれを声高に言っても石原都知事の二の舞でしかないような気がします。

欧米人には日本なりアジアなりに興味を持ち結構勉強している人がいる一方、いまだにアジアに足を踏み入れたことがないという人もいます。私の職場においてすらそうです。アジアに行ったこともない彼らに日本の価値観をとうとうと述べても煙たがられるだけの気がします。そこで日本人は少し大人になる、つまり私達はヨーロッパの文化・歴史を少なくともヨーロッパ人がアジアについて学ぶより深く知っていると思います。それは明治維新以来の欧米信仰の賜物でしょう。彼らに話を合わせる、もちろん藤原氏が言うような日本人としての心意気はお腹のなかにいつも持ってです。欧米人が日本について説明を求めてきたら喜んで話す。さもなければ取り立てて日本人気質をごり押ししないということなのかと思います。日本のことはしっかりバックグラウンドに持ちつつ、普段それをひけらかすことはないという、いわば「ダブル・ブラフ」が望ましい姿のような気がします。

また、欧米人に合わせているというのは英語が典型例と思います。ヨーロッパで普通の人は英語は勉強しても日本語を勉強して将来に生かそうと考えることは稀です。そもそも日本人なりアジア人は英語等でコミュニケーションという、一歩譲って(大人になって)彼らに合わせるということをやっているわけで、孤高を気取るのはあまり得策ではないように思われます。
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by vwpolopolopolo | 2006-02-04 18:30 | 日常生活