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パリにおける仕事・日常生活の忘れな草


by vwpolopolopolo
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パリ、イル・ド・フランスへの直接投資

今日は新聞記事で面白かったものを書きます。

「Paris se voit en terre d'accueil des boi^tes etrangeres」との題名で20 Minutesから。

内容は、2005年、多国籍企業で戦略部門をパリ及びイル・ド・フランスに置いた会社は194社(コンピュータ、新技術、ファイナンス関係)で、6000人以上の雇用を確保、グレーターロンドンの177社を抜いて、初めてトップに躍り出た、というものです。その後が米国、欧州諸国、アジアと続く由です。パリと同じくらいに多くがパリ北西部とイル・ド・フランスに投資されているということでした。

但し、人数でいうと、ロンドンはパリに比べて2~3倍いるそうで、ロンドンと比肩するにはあと10年以上要するであろう、とのことでした。ロンドンは交通網が発達し、公害が少なく、多くの言語が話される点で優位にあるということです。

一方イル・ド・フランスが選択されつつあるのは、イル・ド・フランス協会によれば、パリから半径200キロの地域にヨーロッパでも特に強力な購買力を持つ層が住んでいること、企業にとって多様で安い運営費(賃金がロンドンやベルリンほど上がらない)、ロンドンやフランクフルトに比較してオフィスの値段が安く直投しやすいこと、が挙げられています。改善点として指摘されていたのは、シンボルとなる役割が例えばラ・デファンスに必要、シャルルドゴール空港との連絡、経済ビザの簡素化が挙げられ、最後に「On ne peut plus traiter un PDG japonais comme une famille malienne.」(日本人の社長をマリの家族のように扱うわけにはいかない)とありました。こちらで日系企業の駐在員が就業を行う上でビザが下りるのに手間がかかるのは良く聞く話です。

最後にロンドンへの直接投資の中で、イル・ド・フランスが今後惹きつけなければならない国のものは中国とインドと指摘されていました。

囲み記事では、韓国のLG電子の現地法人がパリ郊外に拠点を持っていることを扱っていて、パリがロンドンと比較してヨーロッパの中心に近いこと、フランス人が新技術を実装するのが他国に比べて速いこと等を利点として挙げていました。
by vwpolopolopolo | 2006-11-21 23:59 | 日常生活